日蓮正宗 久道山 顕妙寺

 顕妙寺は、京都府福知山市前田新町にある日蓮正宗の末寺です。昭和59年(1984年)12月21日、落慶入仏法要が日蓮正宗総本山第67世御法主日顕上人猊下の御親修のもと厳粛に奉修されました。久道山顕妙寺の名称は、同じく総本山第67世御法主日顕上人猊下が命名されました。

顕妙寺 住職挨拶

 顕妙寺のHPをご覧いただき、ありがとうございます。

 宗祖日蓮大聖人様は『心地観経』を引かれ、
「過去の因を知らんと欲(ほっ)せば、其(そ)の現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲せば、其の現在の因を見よ」(御書571㌻)
と仰せであります。仏法では全ての物事には原因があり、結果があると説いております。

 今、幸せな人も不幸な人も、たまたまや誰かのせいではありません。
 善いことも悪いことも自分が過去に蒔(ま)いた種の結果に過ぎないのであります。
 また誰しも、「今の幸せが続いてほしい。将来幸せになりたい」と願うことでしょう。しかし、ただ待っていても幸せは掴(つか)めません。

 今、自分が蒔いている種が、善き種を蒔いているのか、悪き種を蒔いているのかが大事なのであります。
 つまり、現在の自分の状況は、過去にしてきた行いの結果であり、また現在の自分の行動によって未来の結果が決まる。これが仏法で説かれる因果の道理であります。

 宗祖日蓮大聖人様は『経王殿御返事』に、
「あひかまへて御信心を出(い)だし此(こ)の御本尊に祈念せしめ給(たま)へ。何事か成就せざるべき。」(御書685㌻)
と仰せであります。

 また『聖愚問答抄』に、
「只南無妙法蓮華経とだにも唱へ奉(たてまつ)らば滅せぬ罪や有るべき、来たらぬ福や有るべき。真実なり甚深(じんじん)なり、是(これ)を信受すべし。」(御書406㌻)と仰せであり、御本尊様(仏様)を信じて疑うことなく南無妙法蓮華経と唱えていけば、祈りは叶い、さらに過去世から現在に至るまで積み重ねてしまった罪をも消滅することもできると仰せであります。

 我々は仏様を信じて、手を合わせていくことにより、その功徳により、心が磨かれ、自然と善き行い、善き言葉によって、善き種を蒔き、善き結果を招くことできるのであります。

 皆様が仏様の教えに触れ、実践し、仏様の広大無辺の功徳力に浴されることを節に願っております。

日蓮正宗 久道山 顕妙寺 住職

法灯750年の清流

 日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)は、建長5年(1253)4月28日に、日蓮大聖人様が“南無妙法蓮華経”の宗旨を建立されたことにはじまります。 日蓮大聖人様は、多くの法難に遭いながらも、法華経の肝心である南無妙法蓮華経を弘め、弘安2年(1279)10月12日、信仰の根本である本門戒壇(ほんもんかいだん)の大御本尊(だいごほんぞん)を建立されました。その後、日興上人(にっこうしょうにん)を第二祖と定めて仏法の一切を付嘱し、同5年10月13日、61歳をもって入滅されました。

 日蓮大聖人様の入滅後、身延の地頭・波木井実長(はきりさねなが)が、仏法に違背する行為を重ねたため、日興上人は正応2年(1289)の春、本門戒壇の大御本尊をはじめ一切の重宝をお持ちして、門弟とともに身延を離れ、翌正応3年10月、南条時光殿の寄進により、富士上野の地(静岡県富士宮市)に大石寺(たいせきじ)を建立しました。 日興上人への相承より740年、日蓮大聖人の仏法は、日蓮正宗総本山大石寺に正しく伝えられています。

顕妙寺へのアクセス